« 新居の契約 | メイン | 入居者募集 »

東大生の部屋探し

[ 大学 ]

私の経験をふまえて,「東大生の部屋探し」についてまとめておきたいと思います.

街の不動産業者
東京で部屋を借りる際に必要な費用の相場は,それぞれ家賃の
敷金:2ヶ月分
礼金:2ヶ月分
仲介手数料:1ヶ月分
その他(火災保険等):数万円
です.
仲介手数料が0.5ヶ月分という業者もありますが,この場合「クリーニング費用」というのを負担させられることが多いようです.
また,2年契約の場合がほとんどで,引き続き住み続ける場合には「更新手数料」というものを家賃の1ヶ月分支払わなければなりません.

□生協を通した不動産業者
基本的に街の不動産業者と変わりませんが,生協を通すことによるなんらかの特典が付いている場合があります.
入学手続き時には生協で不動産業者が一同に介した部屋探しイベントが行われています.街の不動産業者を一軒一軒まわるよりは楽かもしれません.

□学生課による物件紹介
不動産業者を介さないので,「仲介手数料」が不要です.また,学生課に掲示を出す大家さんは不動産業者に募集をかけていないことが多いようです.「入居者を学生に限定したい.」とか,「勉強するのによい環境を提供したい」と考えている大家さんが多いようです.そのため,入居者の多くは同じ大学や,学年の近い学生です.境遇が似ているため,ご近所トラブルは比較的置きにくいのではないでしょうか.
大家さんが近所に住んでいることも多いようなので,友達を呼んで夜遅くまで騒いでいると,大家さんに注意されることも多いと思います.大家さんの監視の目が一般の物件よりも厳しい分,はじめての一人暮らしなどの方には安心で住みやすい物件であると言えます.

□学生会館
民間企業の運営する学生寮のようなものです.管理人が常駐し,食事も提供される場合が多いようです.家具も必要最低限のものは据え付けられていて,共用スペースなどがあります.
公共料金や食費も家賃に含まれている場合には,手続きの面倒が解消されます.自分の居室の分だけを負担すればよいので,負担が軽減されます.
家賃は手頃なところが多いようです.
一人暮らしにくらべて,同世代の友人と一つ屋根の下で暮らす楽しさが味わえます.

□日本学生支援機構系学生会館
日本育英会や内外学生センターなどがまとめられた独立行政法人日本学生機構が複数の学生会館を運営しています.
これらは主に,留学生支援および留学生と日本人学生の交流支援の目的で運営されています.なので,これらの学生会館に入居する日本人学生には,留学生との積極的な交流が求められます.英語の学力を鍛えたり,各国の友人を作るよい機会となります.
また,前述のような役割を期待されているため,その報酬として家賃補助が行われたり,そもそも家賃が低額であることがほとんどです.
もしかすると,新入生が入居する機会はないかもしれません.入学後,学生課の掲示板などで募集の有無を確認する必要があります.

□都市再生機構
入居条件が緩和され,学生でもあらかじめ家賃を12ヶ月分(もしくはそれ以上)を一括して支払うことによって入居可能です.立地によりますが,周辺の物件に比べて家賃を低く抑えられるということは特にありません.設備の充実した居室を適正な賃料で貸し出すという感じです.
仲介手数料や礼金,更新手数料が不要であるため,支払い金額の納得は得られやすいと思います.

□県人寮
各県の奨学団体や自治体が運営する寮です.各県によって,設備の充実度や立地などはさまざまなようです.奨学制度の一環なので,どこの県人寮も家賃は非常に安いようです.
学生会館に比べて,学生どうしの結びつきは強く,いわゆる「縦社会」が存在している場合がほとんどだと思います.恐い先輩もいれば,優しい先輩もいます.

□東大・三鷹寮
東京大学の運営する学生寮です.三鷹市にあります.駅から遠いのが難点です.井の頭線を利用して通学します.東京の地理に慣れれば,自転車通学も可能でしょう.大学の運営する学生寮なので,家賃は格安です.
ほぼワンルームマンションといった感じの部屋で,机,ベッド,ロッカーといった設備が付いています.
昔の学生料である「駒場寮」に対してさまざま悪いイメージをもたれている人もいると思いますが,「三鷹寮」は「寮」としての性格はほとんどないようです.「隣は何をする人ぞ」といった感じで,寮内での横のつながりをほとんど作らないまま出て行く人も多いようです.

私の場合は,大学入学時も含めこれまで5回の部屋探しを行いました.それぞれの時期と方法は以下のとおりです.
入学前:県人寮
学部2年秋:街の不動産業者
修士1年秋:日本学生支援機構系学生会館
修士2年3月:学生課による物件紹介
博士3年2月:都市再生機構

私は,これまでのどの部屋での生活にも非常に満足しています.それぞれの部屋探しごとにメリットもあればデメリットもあります.個々人がどのような条件を重視するかにも依ります.また,家計の事情をよく考慮して,適正な家賃の部屋を探す必要があります.

おおざっぱにはそれぞれ以下のようなメリットとデメリットがあるのではないでしょうか.
□県人寮・各種学生会館:
メリット:家賃・生活費が安い.同世代の友人と密接なコミュニケーション.生活の規則性の維持.
デメリット:共同生活.

□一般の物件での一人暮らし:
メリット:プライバシ.
デメリット:さまざまな誘惑.家賃・生活費が高め.

私のお勧めは,
県人寮・学生会館 > 三鷹寮 > 学生課 > 都市再生機構 > 一般不動産業者
です.

これから,東大に入学される方の部屋探しの参考になれば幸いです.

広告



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kanazaki.org/diary/mt/mt-tb.cgi/104